ハードウェア


メガドライブって言うのは実はハードに結構バリエーションがあったりします。(PCエンジンも結構多いけど)その辺について採り上げていきましょう。


メガドライブ(初代)

一番最初の本体ですね。「16-BIT」の文字が誇らしげに書いてあります。当時としては唯一の16ビットマシンでしたからね。本体価格は21,000円。何でこんな半端なんだろ。
ところで、初期ロットのハード本体のバグって言うのは割と有名な話ですね。「おそ松くん」だとか「大魔界村」なんていうあたりがうまく動かないなんていう話をよく聞きました。私の知り合いもそんなマシンをつかまされていました。私が買ったマシンは発売からほぼ1年後に中古で買ったものだったのですが、そういうトラブルには特に遭いませんでした。たまたま運が良くてバグありのマシンでなかったか、前の持ち主が修理対応してもらったんだろうと思ってたんですが…。ところが、ここに来て「メタルヘッド」がうまく動作してくれなかったり、「DOOM」が止まったり。つまりは、うまいことそういうソフトに当たらなかっただけということか…。「大魔界村」も「おそ松くん」も平気だったのに…。

MEGA-CD

PCエンジンに次ぐCD-ROMマシン。価格は49,800円。今から思うとかなり高価な印象を受けますね。プレイステーション2より高いんだぜ(笑)でも当時としてはかなりの高スペックでありました。本体と同じでありながらより高クロックの68000をCDドライブも装備し、グラフィックの回転拡大縮小といったその当時の流行りの機能(笑)も装備。スーパーファミコンにもこの機能は付いていましたが、MEGA-CDのそれはSFCよりも高機能でした。この機能がもっとも発揮されたのはスイッチを入れた時のスタート待ちの画面でしょうか(^^; でもMEGA-CD立ち上げ当初はこの辺の機能を効果的に使ったものはなく(ソル・フィースとアーネスト・エヴァンス、ヘビーノヴァは、ジェネシス版はロムでリリースされてる始末。)店頭でこの画面を流してるなんていう光景がよく見かけられました。しかし、すこし遅れてリリースされた「天下布武」のオープニングはかなり衝撃的でした。いまでこそ、オープニングムービーなんて珍しくも何ともないんですがね。

MEGA-CD仕様
外形寸法301×212.5×112.5
使用電源専用ACアダプタ(DC9V 1.2A)
CPU68000(12.5Mhz)
RAM 6M bit (プログラム・ピクチャーデータ・サウンドデータ)
512K bit (PCM波形用メモリ)
128K bit (CD-ROMデータキャッシュメモリ)
64K bit(バックアップメモリ)
BOOT ROM 1M bit CDゲームBIOS
CDプレイヤーソフト
CDG対応
PCM音源ステレオ8チャンネル
サンプリング周波数最大32Khz
D/Aコンバータ16bitD/Aコンバータ
8倍オーバーサンプリングデジタルフィルタ内蔵
PCMとCDの音をミキシング、またミキシング端子とのミキシングも可能
周波数特性20hz~20Khz
S/N比90dB以上(1Khz)(LINE OUT)
ダイナミックレンジ90dB以上
CD直径12cmおよび8cm
回転方向反時計方向(読み取り面に対して)
アクセスタイム平均0.8sec.

メガドライブ2

マイナーチェンジを施され、価格も下がった2代目の本体。形が小さくなり、ほぼ正方形になっています。価格は確か17,000円だったと記憶しています。(後にオープンプライスになる)
このあたりから、ソフトとセットの本体(プラスワンセット)が登場し始めます。ソニック・ぷよぷよ・Virtua Racingの3種類のセットが存在しました。でも、むき出しのロムと説明書ってちょっとイヤかも。この「ソフト1本付き」のやり方はアメリカあたりでは常識的に行われています。たとえばジャガーを買うと「Alien vs Predator」がついてきます(一般的なたとえでなくてすまん)。ちなみに、「2」以降のマシンでは電源投入時に「PRODUCED BY OR UNDER LICENSED FROM SEGA ENTERPRISES.」という文字が出てからソフトが立ち上がるようになりました。「これはセガの製品もしくはセガの許諾を受けた物である」ということですね。まぁ「俄羅斯方塊」だろうと「ディヴァイン・シーリング」だろうと出てくるんでしょうけど(^^;

メガドライブ2仕様
外形寸法220×212×59
使用電源専用ACアダプタDC10V(EIAJ規格)
CPU68000(8Mhz)&Z80A
RAM72K bytes
VRAM64K bytes
サウンドFM音源、PSG音源、PCM音源
VDPセガ カスタムLSI
ディスプレイ家庭用テレビジョン
カラー512色
映像出力VIDEO(付属のDINプラグコード使用)/RGB
コントロール端子2ヶ所 コントロールパッド等取り付け可
リセットボタンゲーム再スタート機能
スロットカートリッジ、拡張各1ヶ所

メガドライブ3

最近になって秋葉原メッセサンオーに登場した新しいタイプのメガドライブ。サイズはメガドライブ2とほぼ同じか少し小さいくらいで、徹底的なコストダウンが図られているようです。その結果、拡張端子などは一切なく、MEGA-CDやSUPER 32Xはつなぐことができません。なんだ、ようするにMEGA-JETじゃないか(笑)。実はセガ製ではなく、別メーカー製だという話も。メッセサンオーでの売価は5000円弱といった感じか。

MEGA-CD2

こちらもマイナーチェンジ版。価格は29,800円と記憶しています。CDトレイはサターンなどと同じトップローディング型。フロントローディングはいろいろとコストがかかるようで。ちなみに2のスタート待ち画面はソニックが出てきます。これのために買い換えを決行した知り合いがいました(^^;半額近い値下げ、ということでシーク時間などの性能は結構落ちている。(^^;
「1」は本体の下に設置するタイプでしたが、「2」は本体の横に連結するようになっているので、MD1+MEGA-CD2という組み合わせだとかなり横長になります。ちなみにMD2+MEGA-CD1という組み合わせも(不格好だが)可能。
「1」ではスタートを押してコントロール画面に入ってからロード、という手順ですが、「2」では先にCDを入れておけばスタートを押すだけでプログラムを読みにいくそうです。

MEGA-CD2仕様
外形寸法396×220×84
使用電源専用ACアダプタ(DC9V 1.2A)
CPU68000(12.5Mhz)
RAM 6M bit (プログラム・ピクチャーデータ・サウンドデータ)
512K bit (PCM波形用メモリ)
128K bit (CD-ROMデータキャッシュメモリ)
64K bit(バックアップメモリ)
BOOT ROM 1M bit CDゲームBIOS
CDプレイヤーソフト
CDG対応
PCM音源ステレオ8チャンネル
サンプリング周波数最大32Khz
D/Aコンバータ16bitD/Aコンバータ
8倍オーバーサンプリングデジタルフィルタ内蔵
PCMとCDの音をミキシング、またミキシング端子とのミキシングも可能
周波数特性20hz~20Khz
S/N比80dB以上(1Khz)(LINE OUT)
ダイナミックレンジ90dB以上
CD直径12cmおよび8cm
回転方向反時計方向(読み取り面に対して)
アクセスタイム平均1.5sec.

MEGA-JET

航空会社(日本航空だったか?)の機内設置用にと開発した小型メガドライブ。2Pコントローラーなども接続できるが、電源はACのみ、接続はテレビということで、小さくて機能制限付き(もちろんMEGA-CDとかはつながらないし)の普通のメガドライブ。アダプタ、出力端子などはMD2と同じ。「小型のメガドライブが出る」と聞いた時、電池駆動液晶モニタ付きでゲームギア感覚で使えるものを想像していただけにかなりがっかりでした。

MEGA-JET仕様
外形寸法224×94×47.8
使用電源専用ACアダプタDC10V(EIAJ規格)
CPU68000(8Mhz)&Z80A(4Mhz)
RAM72K bytes
VRAM64K bytes
サウンドFM音源、PSG音源、PCM音源
VDPセガ カスタムLSI
ディスプレイ家庭用テレビジョン
カラー512色
映像出力VIDEO(付属のDINプラグコード使用)/RGB
コントロール端子1ヶ所 コントロールパッド等取り付け可
リセットボタンゲーム再スタート機能
スロット1ヶ所、メガドライブ専用カートリッジ

GENESIS NOMAD

…とかいってたら、セガオブアメリカから出たのがこれ。メガジェットが一回り小さくなって電池駆動・液晶モニター付き。左右非対称のボディはゲームギアよりやや厚く、重いのだが、大きさはなんとゲームギアよりも小さい。これなら、電車の中でスーパースト2とかファンタシースターとか(^^; ただし、カートリッジの外形が違うため、ジェネシス・メガドライブの変換アダプタが必要になる。
しかし、ゲームギア並みの機動性かというと実はそうでもない。電池駆動用の外付け電池ボックスが結構重い(単3を6本)。それに、こればっかりはどうしようもないんだが、ロムが結構大きいのでいくつも持ち運ぶわけにはいかないんだなぁ。
でも、ゲームボーイとか持ち歩くよりははるかにCoolであろう。
32Xとかがつながれば…っていうのは贅沢言い過ぎだろうか?
定価は不明だが、秋葉原での販売価格は29,800円。サターンより高いじゃないか(笑)。

レーザーアクティブMEGA-LDパック

白状します。私、これ「TIME GAL」のために買いました :) 定価39,000円、中古で20,000円。そのしばらく後に別の店で新品8,000円でソフト1本付き(^^;
秋葉原で割と「ゲームやさん」として認識されている大手ショップに限って扱ってないんです。レーザーアクティブのソフトって。馬鹿みたいな安値で中古があることもあるけど。(3Dミュージアムは掘り出し物であった)
LDプレーヤーも含めた性能ははっきり言って良くはない。シークタイムはあまり速くないようだし、今時のLDプレイヤーに装備されていて当然の両面再生やS端子も無いし。
しかし、LDプレイヤーを買う時に「いつかレーザーアクティブでTIMEGALが出る」と賭けてレーザーアクティブを選んでおいたのは正解だったなぁ。:)

SUPER 32X

メガドライブのパワーアップユニット。サターンと同じSH-2を使用している。かなり劇的なパワーアップになり、たとえば「Virtua Racing」はメガドライブ版と比べてみると32X版は楽々と処理をこなしているように見える。しかし発売時期がサターンより後というのが最大の問題点だろうなぁ。もう1年早く出てればと思うのだがCPUがサターンと同じなんだからそうもいかないんだよなぁ。

ワンダーメガ

メガドライブとMEGA-CDの一体型マシン。これにもモデルチェンジされた「2」が存在する。さらにセガ販売とビクター販売の2バージョンが存在する。
「1」はトップローディングながら、CDプレイヤー画面で「EJECT」をクリックすると自動的にふたが開くのだ。他にもCDの音にエフェクトをかけたりする機能も装備している。メガドライブ+MEGA-CDのセットよりも高くついたような気がするんだけど違ったかな?秋葉原あたりの中古価格は6,000円くらい。これからメガドライブを買おうという人は(いるのか?)これがいいかも。ただし、SUPER32Xをつけるにはメーカーに送って改造してもらう必要がある(今やってくれるかどうかは別として)。

AIWA・MEGA-CDラジカセ(正式名称不明)

アイワが突然出したメガドライブ機能搭載のCDラジカセ。専門誌などでアナウンスされたものの実物は見たことがない。だれか、持ってる人いるんでしょうか?その前に、本当に発売されたんだろうか…。

TERA DRIVE

これは割と有名。IBMと提携して発売された、IBM-PCと、メガドライブの一体型マシン。複数のOSを持つマシンってのは大概半端なスペックになりがちだが(笑)これもそういうイメージを受ける。しかし、メガドライブとIBM-PCとは完全に独立した関係ではなく、テラドライブ専用ソフトというものも存在していた。CPUは286でハードディスクは30メガと記憶している。カタログの画面写真ではWindowsを動かしている写真が載っていたりした。無茶なことをするなぁ。
ちょっとこういう発想は早すぎたのかもしれない。「ネットやろうぜ」みたいなのがあり、サターンでベーシックが出るような今なら受けるかもしれない。ちなみに、「テラ」とは「メガ」の2つ上の単位(メガ→ギガ→テラ)。


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