WWFマニアツアー

販売:アクレイムジャパン


「もうほとんどWCW行き」

アメリカのプロレス団体・WWFの実名レスラーの登場するプロレスゲーム。オープニングではモノクロながら試合映像のムービーが数秒間入っていたりする。キャラクターセレクト画面ではその選手の入場テーマ曲がバックに流れる。これは当たり前に見えるが実はそうでもない。実名使用を謳ったゲームでも、ただなんとなく似てるだけの曲だったりすることが多い。日本のゲームでは「闘魂列伝2」が猪木のテーマ曲「INOKI BOM-BA-YE」だけを使用しているくらいしか思い付かない。

後日談:サターンやドリームキャストの『全日本プロレス』シリーズなど、最近はちゃんとテーマ曲使っているものも多いです。プロレスファンとは別に『テーマ曲マニア』っているからね。おれもその気がややあるんだけど(笑)


さらにAボタンを押すとその選手の必殺技がムービーで紹介される。このあたりの演出はかなりいいのだが、肝心のゲームは今一つ。WWFでの金網マッチのルールは、相手をKOしてから金網の外に出た選手が勝ち、というルールなのだが(つまりKOしても金網をよじのぼっている最中に相手選手が起き上がってきて引き摺り下ろされたら試合は継続する)CPUレスラーはちょっとすきがあると外に出ていってしまい、試合が終わってしまう。しかも、コーナーポストを登り始めた敵をひきずりおろす手段は、ない。

あと、肝心の試合も技の数が少なく、ファイアープロレスリングなどにくらべるとかなりおちる。しかし、相手の体力が0になるまでフォールができず、フォールしたら絶対返せない単なる格闘ゲームと化した「WWF In Your House」に比べればかなりマシだが。

このゲームはWWF実名がウリなんだろうが、今となっては大部分がWCWへ移籍してしまい、ここに出ている選手でWWFに残っているのはほとんどいない。ちなみにこのタイトルは同時期に行われたWWFの日本ツアーの名前にちなんだもの(あんまり客は入らなかったらしい(^^;)。おそらく海外では違う名前で出ていると思われる。

後日談:2001年現在、またWWFが勢いを盛り返しており、この辺の選手もある程度元の鞘に戻ったりもしてなくもない。あと、「WWF」と普通の人に『World Wrestling Federation』のつもりで話したりすると。同名のパンダのマークのWWF(World Wildlife Fund。世界野生動物基金ってところか?)に誤解されることがあるので注意(笑)


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