-----Always Special Morning-----
ピピピピピ………カチッ
目をこしこしと擦すりつつ、ベッドから一人起きる。
横でぐっすりと眠っている人を見て、柔らかく微笑った。こうして無防備に自分の横で安らかな顔を見せる人が心底愛しい。自分はその顔を守ることが出来ている証拠なのだから。
自分もこの人に守られている。
そうして互いに守り守られ、出来た証は別の部屋で、この人と同じような顔で眠っていることだろう。
さて、準備、準備♪
そろっと眠る人を起こさぬよう気をつけてベッドを抜け出し、着替えを持ってキッチンで着替え、戦闘準備を始める。朝は戦争のような忙しなさなのだから。
トントントン………
リズミカルな音がキッチンに響く。
「♪♪♪♪♪」
それに合わせて機嫌良く、忙しなくキッチンを動き回る。愛しい人と、その人との結晶のために。
「よし、で〜きた♪」
全ての準備が整い、まずは愛する人を起こしに寝室に向かった。
「和行さん。起きてください、朝ですよ〜」
「…………ん?」
ベッドに腰掛け、上からのぞき込みながら声を掛けるが、声が小さかったのか意識の琴線には触れただけで起きる気配はない。
「起きてってばっ!」
肩に手を掛けゆさゆさと揺さぶる。疲れているだろう夫を起こすのは忍びないが、起きないと遅刻してしまうので躊躇なく揺さぶった。ついでに顔を近づけ、ボリュームを上げて声を掛ける。
「ん〜〜………ん?」
「朝だってば。起きて(はぁと)」
ぼーっと自分を見上げる人に、朝のスペシャルな笑顔を向ける。何年も一緒にいて癖も好みも分かっている。そしてこの人は自分の笑顔が一番好きだと言ってくれた。自分もそうだ。こうすると夫が起きるのは、既に実例が何度もあるが故の笑顔だった。
「…………………………しゅん」
「おはよう。起きた?」
「………………」
「和行さん?」
目を開けて自分を見るその瞳は、しっかりと自分を認識しているように見える。
なのに名を呼んだきり黙ったままの夫に、不思議そうに首を傾げる。
「ぅわっ!」
急に手を―ベッドに付いていた―引かれて体勢を入れ替えられた。
「か…和行さ………っ」
と口を和行のそれに塞がれ、目を白黒させて我に返り慌てて抗うが、抱きしめられ手を首の後ろで固定されて押しのけられない。
「ん…んんっ!…………っふ…ン…………、ん…ぅ……」
必死に抗っていた俊作の手は次第に力を失い、しつこく深く求める夫の舌に翻弄されて縋るようにパジャマを掴む。
そうなって初めて和行は妻を許した。
「は…はぁっ…………」
離した俊作の唇は唾液に濡れて艶めかしい。
息も荒くくったりとベッドに力無く沈む妻に、
「おはよう、俊」
触れるだけの接吻を施し、微笑みながらしれっと挨拶する。
「……………オハヨ」
潤んだ瞳と上気した頬で小さく挨拶を返すが、そんな顔で睨まれても怖くも何ともなく、ただ可愛いだけだ。
ふくれっ面も可愛い、と思いながらもう一度接吻をする。
「も〜……、朝っぱらから何するんだよ」
「夕べの詫びだ。遅くなって悪かったな」
「いいよ、もう……。今度は別の詫びにしてよ」
口元を押さえて起きあがる俊作を助け起こす。
「分かった、分かった。ところで陽一はどうした?」
「あ、まだだよ!も〜、和行さんがヘンな事するから!!」
「……ヘンはないだろう、ヘンは」
和行はバタバタと寝室を飛び出していく俊作を、苦笑しながら見送る。そして仕事の準備をするべく、機嫌良く着替え始めた。
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<のりこさんのコメント♪>
とりあえず今回はここまで☆
まだまだ続くよ、どこまでも(笑)
掲示板と同じ形式で、セリフだけにしようかと思ったけど小説にしちゃった♪
これを励みにお仕事がんばってねv(by浅川俊作)←励みになるか!(爆)
私が仕事でぼろぼろだった年度末から年度始めにかけて、
「お仕事頑張ってね♪」と、のりこさんが送ってくれたもの♪
なんと新婚さんな浅川パパと陽一くんと、・・・青島くん♪
きっかけってやっぱウチの掲示板なんだよね?>のり
してたはもちろんリングの話。で、どうしてこういう小説が生まれたか、なんて。
私がおもむろに自分の腐れた頭の中身(←浅川奥さん=青島説)を
そこで披露したからに他ならぬ〜。ってやつか(苦笑)
いやあ、もう・・・何がスゴイって青島がすんごくカワイイ・・・(溶)
私にはこんなにも愛らしくてラブリーな青っちは書けないっす!←書きてーのに!
浅川パパもカッコイイし、今回は出てきてないけど陽一くんもカワイイんだよぅ!
朝の一発目からどきどきすることしてるしね(ニヤ)
まじで尊敬してまするよ、のりこさま〜♪(特に濡れ場とか←オイオイ(爆))
でもって・・・続き・・・また送ってくださいね??←(笑)
いや、それはともかくとしても、のりこさん、
ほんとにほんとにありがとうゴザイマシタ〜♪♪♪
とりあえず掲示板の話題でこんなに嬉しい想いができるなら
またそのうちアタマあったかいカキコしようっと♪とか心に決めたワタシ。
誰かついてきてね〜。←独走してもいんだけどさ(爆)誰か一緒に走ろうよ〜。
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