-----Always Special Morning 2-----




子供部屋のカーテンをシャッと勢いよく開けながら、
「陽一ー朝だぞー。起きろー」
そう声を掛ける。
「ん〜………おはよ〜……」
こしこしと目を擦りながら、俊作を煩わすことなく起きる。これくらいの年の子供はたいていそうで、寝起きも寝付きもいい。陽一は特に良くて、俊作も和行もそれに煩わされたことはなく、また我が侭の類もあまり言わない。言ったとしても些細な、努力や時間を掛ければ叶えられるようなモノばかりだ。
「はい、オハヨウ」
「パパは〜?」
夕べ遅かった父は帰ってきているのだろうか?
そう思っての質問に、にっこりと笑顔を返してやる。
「ちゃんと起きて待ってるよ。はい、これは自分で出来るな?」
「できるー!」
「よし。じゃあ、着替えたら顔と手洗ってキッチンにおいで」
「はーい!」
良い子の返事を返した我が子に、くしゃりと小さな頭をかき混ぜて、俊作は再びキッチンに戻り最終戦闘準備に取りかかった。

「陽一は?」
和行が顔を洗い、ヒゲを剃って父の顔でやって来た。
「起きたよ。今着替えて顔洗ってるんじゃない?」
「そっか。おはよう」
チュッ
「はい、おはよう(はぁと)」
チュッ
抱き合って互いの頬へ朝の挨拶をする。
朝っぱらから恥ずかしい夫婦だ。だがこれはもう結婚したときからの日常になっていて、これがないと二人とも物足りない一日を過ごすことになるのである。
一日の始まりの、重要な儀式なのだ。この二人にとっては。
「パパーーーー!!」
顔を洗ってダッシュでターーックル!とばかりに1日ぶりに見る父親の足に飛びつく息子に、不意を打たれたが喜色満面で抱き上げてやる。
ちなみにこの息子・陽一は、未だ新婚な父母のこういうシーンに慣れきっている。日常茶飯事なのだから、慣れもしよう。
「ぅおっ!陽一ー、起きたらなんて言うんだっけー?」
悪戯っ子のような顔で、突撃してきた息子をのぞき込んだ。
「おはよー!」
「よーし、おはよう。ママには言ったか?」
「うん!」
「よし。じゃー朝ゴハンだ」
「ゴハンー」
「はいはい、出来たよ。二人とも席について」
夫と息子を微笑みで眺めていたが、その手は休まることなく準備を進めていた。
そして全員席について手を合わせ、
「「「いただきます」」」
賑やかで暖かい空気が、浅川家のキッチンに流れる。

こうして浅川家の朝は始まった。




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<のりこさんのコメント♪>

まだまだ続く。
付いてこれるかい?!(笑)
ちなみにばかっぷる浅青も思いついたさ………ふふ………ふふふふふふふ(爆)



くすくす〜っ、若奥様第2段でゴザイマス〜っ(嬉々)
俺的に朝のアイサツで大笑い・・・いやそうじゃなくて、あまりのラブラブさ加減に
どきどきしちゃって赤面ですわ(嘘)っていうか君らさっきもちゅうしてなかったか?
そしてそんな新婚さんに何の違和感もなく溶け込む陽一くん。
すっげえカワイイ・・・パパとのやり取りが「リング」を彷彿とさせてくれて
ちょっと嬉し涙を誘います。おばけでるー、とか大好きだったんだよねぇ。
(もちろん今後その名台詞も出てきますが〜っ♪)
でも個人的に正直なとこ言わしてもらいますと、・・・陽一くんになりたいよ俺(爆)

げふげふん(爆) ええと、ちなみにですね、
のりこさんのコメントの「ばかっぷる浅青」というのはまた別のお話で、
それももう3つももらってたりしまする♪
しかもついこの間戴いた3つめのブツは・・・なんと裏の裏行き(ニヤリ)
私なんかと比べたらいけません、というオトナな内容です♪
いやぁ、楽しみだね〜〜〜っ(うきうき)




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