☆ ときどき日誌旅日記風・名古屋〜高山編 ☆

 4月14日の金曜日に、鉄道の旅に出ました。まず松本から中央西線の夜行急行「ちくま」号に乗って、朝5時に名古屋着。駅前から延びる「桜通り」は、ちょうど桜が満開でした。暁の街を一時間程歩くと名古屋城。もちろんまだ開園時間ではなく天守閣を間近に見ることも叶いませんでしたが、やや遠くからでも、体積比で松本城の4倍はありそうなそれを確認できました。さすが終わり(尾張)名古屋は城で持つと言われるだけはあります。
 駅に戻り、今度は名古屋鉄道(名鉄)新名古屋駅のホームへ。SUPER BELL"Zの「モーターマン」名鉄バージョンにすっかり魅了された私、これが旅の第一目標だったりします。場内アナウンス、そしてメロディアスなクラクション音にのっけから感動しまくり!(ここでニヤけた顔を想像した方、あなたは私のことをよく知ってます。)
 特急みたいなみてくれの普通電車(パノラマカー)に驚きつつ、犬山線に乗ります。もちろん岩倉まで普通、そこから急行新鵜沼行きに乗り換えるコッテコテのコテッチャンプラン。
 新鵜沼で降りて、犬山まで歩いて戻ってみます。木曽川に架かる犬山橋は、電車と自動車が車線を共有して走るという大変珍しい橋でしたが、先月新しい車道が完成したため、その勇姿はもう見ることができませんでした。不便は解消されたのでしょうけど、残念。
 犬山といえば、天守閣の古さにおいて松本城とライバル関係と言える国宝犬山城。木曽川に臨む岩山に建てられた天守閣は、そのロケーションがまるでヨーロッパの城を彷佛とさせます。まあ、この一帯はライン川の川岸風景に似ていて「日本ライン」と呼ばれているぐらいですから。
 鵜沼からはJR高山本線の気動車に乗って高山を目指します。途中、空模様が怪しくなりました。高山地方は午後から晴れという天気予報だったはず。そこで予定外ではありますが、下呂で途中下車して時間稼ぎを兼ね温泉に入りました。鼻風邪が一時的に回復しました。
高山祭パンフレットより
 満席だった特急「ひだ」号に立ち乗りして、午後1時に高山に到着。旅の第二の目的は、14・15日開催の「高山祭」を観ることでした。ちょうど天候が回復したとのことで、大勢の観光客が詰め掛ける中、丈が高く金の宝飾に彩られた豪華絢爛な屋台が曳き揃えられます。それが12台もあるのですから、さすが日本三大美祭を自称するだけのことはあります。私は手ごろな消火栓を占領、その上に立って屋台を眺めることが出来ました。
 祭りの喧騒から一時離れてパン屋のパンを買い食いした後、また祭りに戻ると、今度は「からくり奉納」が行われていました。三台の屋台がその上で、伝統的なからくり人形の演技を披露します。人形が突然激しい動きをしたり変身したりすると、観光客からどよめきと拍手が起こっていました。
 方々の街を歩き回ってくたくたになった私は、夕方の直通バス便で松本に帰りました。とても一日間の行動とは思えない程、盛り沢山で充実した旅だったと思います。その分体に無理をかけたらしく、風邪が悪化してしまったのですが…。

 ・・・と、今回は旅日記形式でこの「ときどき日誌」を書いてみました。

[4月18日]
このページはたまたまサーバ上に残っていた2000年4月当時の「ときどき日誌」を復刻したものです。

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