ごはんについて Part 2


お兄ちゃんのごはん

2003年4月頃から、お兄ちゃんはウォルサムの膀胱炎予防用療法食であるpHコントロールのフィッシュ味をずっと食べています。たまに小次郎と七奈の食べ残しを盗み食いする事はありますが、基本的には療法食しか食べていません。しかし、こうして療法食一本に落ち着くまでに、本当にいろいろな試行錯誤がありました。

2001年くらいまで、品質も高く食いつきもよいのでずっとアズミラを食べていましたが、しばらくたった頃お兄ちゃんがマーキングしたちっちの中から大量の結晶が発見されました。青くなった私は膀胱炎にまで進んでしまわないようにと水をたくさんあげたりビタミンCやその他のサプリメントを増やしたりして様子を見ましたが、結晶が消えこるとはありませんでした。アズミラを購入していたお店の方に相談して何とか療法食に切り換えずにすめばとアドバイスをいただいたりもしたのですが、その後結局膀胱炎が再発してしまいアズミラは中止せざるを得なくなりました。

この時、病院からは療法食に切り換えるよう何度も言われたのですが原材料のあまりの怪しさにどうしてもあげる気にならず、アズミラがFUS対応のフードであることが説明されたwebページを印刷して病院に持参し、なんとかこのフードで行きたいと先生を説得したこともありました。しかし、アズミラで結晶ができてしまったことも事実なので、FUSに対応した別のフードを試してみようと思い立ち、ナチュラルバランスの缶詰を購入しました。それまでナチュラルバランスのドライフードは試したことがあったのですが、あまりおいしくなかったようでこれをメインとして食べていた小次郎の食いつきが悪く、しかも当時はドライフードしかなかったのでしばらくナチュラルバランスはやめていたのでした。しかし、ちょうどその頃何種類かの缶詰が発売になり試しに購入してみたところお兄ちゃんが喜んで食べてくれたので、ナチュラルバランスに切り換えたのでした。

切り換えた当初は結晶も出ずこのまま調子よく行けるかとかなりの期待を持ちました。しかし、膀胱炎に効果があると言うクランベリーを毎日あげて様子を見たのですが、日に日にちっちの量が減っていき (これは膀胱炎の明らかな徴候です) 結局膀胱炎が再発してしまいました。しかもこの時は尿道閉鎖という一番重症なレベルにまで達してしまい、お兄ちゃんは尿道カテーテルによる膀胱洗浄を受けるなど、本当にかわいそうな事をしました。

その後、安全性や嗜好性がフード選びの重要なポイントであることは間違いないけれど、しかしそのことだけにこだわりすぎていつまでたっても膀胱炎が治らないのでは、健康という点において本末転倒であるという結論に達し、まずは膀胱炎を徹底的に治してからごはんのことは考えようと、不本意ではありましたが療法食に切り換えることにしました。

まず、ヒルズのs/dという結晶を溶かす効果のある療法食を2週間ほどあげました。このフードは見るからにまずそうで変な臭いがして、前にもあげたことがあるのでお兄ちゃんが大嫌いだということも知っていましたが、結晶を溶かすためには仕方がありません。そして結晶が溶けてからは、維持食であるウォルサムのpHコントロールをしばらくあげていました。なぜウォルサムにしたかと言うと、もちろんこのフードもかなり怪しい成分が含まれており、アメリカのwebサイトで確認すればエトキシキンなども使われているらしいのですが (自分では未確認)、何せヒルズはめちゃめちゃマズイみたいでお兄ちゃんは絶対に口をつけないし、アイムスは不要で残虐な動物実験を大量に行っている会社が作っているものなので絶対に買わないと自分の中で決めていました。

結局、好んでは食べないけどまったく口をつけないわけでもないし、会社が悪徳だという話もそんなに聞かないので (実態はわかりませんが) 選択肢の中で唯一残ったウォルサムになったのでした。(ただし、他の療法食同様この製品も安全性はかなり怪しいです。) 何年か前に、スペシフィックというデンマーク製でアルミ缶に入ったちょっと安全性の高そうな療法食を使ったこともありましたが、現在かかりつけにしているI病院では扱っていないようで、選択肢にありませんでした。

療法食と平行して治療を続けた結果、幸い膀胱炎は完治しました。そこで、さっそく怪しい療法食を中止することにしました。しかし、ナチュラルバランスの缶詰だけに戻して1週間もするとたちまちちっちの量が減ってきてしまいます。結局お兄ちゃんは、いかにフードがFUS対応とうたっていようと、どれほど膀胱炎に効果のあるというサプリメントをあげようと、療法食をやめると結晶ができてしまう体質であるという結論に至りました。よく病院で言われる 「一生療法食を食べ続けないと必ず膀胱炎が再発する子」 になってしまったのです。しかし、フードの安全性を考える時、療法食だけをあげるのはやはり危険な気がしたので、その後は療法食2/3、ナチュラルバランスの缶詰1/3でなんとかちっちの量を正常に保っていました。(しかし、途端に毛艶が悪くなって毛がパサパサになってしまいましたし、体重もかなり減りました。)

それからしばらくしてある本を購入しました。これは取材という形でペット産業の実態を紹介しているとても良い本でその中にフードのセクションもあるのですが、そこでディーンズというイギリスのフードが紹介されていたのです。(註:あくまでも紹介です。この本はどこの何というフードが良いとか、しつけはどういう方法が良いとかいうことは一切書いていません。各分野における識者の意見を取材して、実態はこうだ、でもこういう方法もあって、どちらがより良いだろうかという提言をしているだけです。そこがこの本のとても良い点だと思うのですが。)

いつもお世話になっているナチュラルフードのお店もこのディーンズを扱い始め、フードにはかなりこだわりのあるオーナーさんが薦めるのだからきっと良いものなのだろうと思い、さっそくどのようなフードなのかネットで調べてみました。すると、ディーンズの特徴は、フードに添加物を一切含まず、厳選された材料を使用しているだけでなく、健康効果があると言われているハーブがフードに含まれていることがわかりました。サプリメントとして各種ハーブのタブレットも販売しており、中に膀胱炎に効果があるというタブレットもあったので、まずは味見をと思いさっそく注文してみました。

販売店の対応は良く、オンラインで注文した翌々日にはフードとタブレットが届いたので、さっそくお兄ちゃんにあげてみました。結果、サーモン&シュリンプの缶詰は大好き、チキン&ラビットの缶詰は普通、チキン&ターキーの缶詰はまったく食べない(^_^;) ということがわかりました (食べなかった缶詰はそのままちゃあこのごはんになりました)。実は、ここまではだいたい予想のできた結果でした。しかし、ここで一つ問題が発生しました。というのは、一番お兄ちゃんに食べて欲しかった膀胱炎に効果があると言うベアベリータブレをお兄ちゃんが絶対に口にしてくれないのです。

このタブレは人間が飲んでも喉につっかかるのではないかと思うほど、大きくてまん丸な粒でした。Webサイトにある飲ませ方の説明では、ご飯に粒ごと隠すかクラッシャーで砕いて混ぜる、あるいは砕いたものをバターに混ぜて与えると書いてありました。そこでまずクラッシャーで砕いた粉をひとつまみフードに混ぜてみました。そしてお兄ちゃんの前にフードをさし出すと、お兄ちゃんはクンクンと匂いをかいだかと思うとプイッと横を向いてさっさとその場から離れていってしまいました。

今までお兄ちゃんには何種類ものサプリメントをあげてきましたが、嫌がって食べないものはほとんどありませんでした。クランベリーの粉末で真っ赤になったご飯でも気にせず食べてくれたお兄ちゃんなので今回も大丈夫かと思っていたのですが、やはりハーブとなると一筋縄ではいかないようで、匂い消しのつもりでカツオブシをかけたりマタタビをかけたりしましたがだめでした。しかも、お兄ちゃんの残飯整理係である七奈ちゃんですら食べようとしないのですから、このハーブはよっぽど臭かったのでしょう。

結局このベアベリータブレをご飯に混ぜることはあきらめまてしまいました。しかし、薬事法のからみからはっきりとした効果はうたえないものの、ハーブにはかなりの健康効果がありディーンズのタブレは実績もあるそうなので、どうしてもお兄ちゃんに何か飲ませてあげたいと思いました。それに、7歳以上の子や病気のある子にはそれぞれ割引があるというので、わざわざファックスで証明書を送って割引の対象にしてもらったのです (おかげでサプリメントが20%オフで購入できます)。ベアベリーがだめでも、他にお兄ちゃんに良さそうなものがあるかもしれないともう一度調べてみると、基本的には皮膚や関節に効果があるらしいのですが、膀胱や腎臓にも良いというグリーンリーフタブレというのがありました。

そこで、さっそくこのグリーンリーフタブレを注文してみました。今回もすぐに着いたタブレのフタをあけて中をみると、ベアベリーと同じ大きさの錠剤が入っていました。匂いをかぐと、これまたなかなか強烈な匂いがします。こんなに匂いがするのではまたダメかな〜と不安になりながらも、とりあえずクラッシャーでタブレを粉々にし、パラパラとご飯にふりかけてお兄ちゃんに出してみました。すると今度はまったく平気な顔でご飯を食べ始めました。「さすが、お兄ちゃん!」と思いながら食べる様子を見ていましたが、やはり何にも感じないようでした。一番の目的のベアベリーはだめでしたが、グリーンリーフならばずっとあげられそうだと思いました。

その後、ベアベリーは長期間続けて服用すると副作用があるらしいと教えて下さった方がおり、私も調べてみたところ、ベアベリーは実際泌尿器系の病気の症状が出ている時に治療として短期間だけ与え、症状が消えたら予防として長期に服用するのはグリーンリーフが良いことがわかりました。幸いお兄ちゃんがベアベリーを嫌がって食べなかったので特に問題はありませんでしたが、たかがハーブ、されどハーブで、やはりよく調べもせずに与えるのはよくないと反省したのでありました。

幸か不幸か、当時お兄ちゃんは毎日マーキングの嵐で、しょっちゅうちっちの片づけをしなければいけなかったので、そのついでに結晶が出ているかどうかも毎回チェックをしていました。で、結局のところ、いかにディーンズの缶詰が安全でおいしかろうと、膀胱炎の予防になるというサプリメント (グリーンリーフタブレやクランベリー) をあげようと、お兄ちゃんは結晶が出来てしまう猫なのだという結論に至りました。

そうなれば、もうあとは療法食を与えるしか膀胱炎を予防する手段は他にありません。幸い、小次郎たちのフードを購入しているお店で療法食も取り寄せてくれる事がわかったので、最初はウォルサム pHコントロールのパウチ (最近はやりのレトルトみたいな袋に入っているフード) をあげていましたが、動物病院を介さない療法食の取り寄せは基本的にはいけない事らしく、特に足のつきやすい (流通ルートが判明しやすい) パウチは扱ってもらえなくなったため、ドライ (pHコントロールのフィッシュ味) のみになり、現在に至っています。

療法食一本にしてからは、たま〜にちっちの中に結晶がごくわずかに発見される以外は至って調子がよく (小次郎たちのご飯を盗み食いするからだと思いますが)、ご飯がフィッシュ味でおいしいからか、はたまた体調が良いからか、でも一番の原因は私があげすぎる事だと思いますが、パクパク食べるおかげで体重もかなり増え (はっきり言って、大デブ) 毎日七奈ちゃん相手に家の中を走り回ったり、小次郎ととっくみ合いのけんかをしたりして、とても元気にしています。

確かに、原材料などの事を考える時、ディーンズなどのもう少し安全そうでおいしく食べられるフードをあげられたらいいなとは思いますが、今でも勝手に怪しいと思っているウォルサムや、ヒルズ、アイムス、もっと言えば10kg 1000円という激安粗悪フードを一生食べつづけても長生きするわんにゃんずもいるわけですから、最近では病気などせずに長生きできるかどうかは、フードによる要因よりも、むしろ各猫の生まれつきの体質 (遺伝的要素) や生まれた直後の環境などによるところが大きいのではないかと思うようになりました。小次郎のように小さい時からプレミアムフードと呼ばれるフードを食べていても、腫瘍ができてしまう時はできてしまいますし、お兄ちゃんなんて2歳の時から腫瘍があったんですから。

むしろ、お値段的には療法食はそこいらのプレミアムフードよりもずっと高いわけで、(フードの原材料や製造コストの他に、値段にはいろいろな物がのっけられているのでしょうね…) ある意味、我が家ではお兄ちゃんに一番値段の高い部類のキャットフードをあげている!と自慢しても良いのかもしれません(^_^;) (もちろん、冗談です。)
ごはんについて Part3 に続く
Last updated: 2004.6.2