隆乃介くん Part1

隆乃介くん 名 前 りゅうのすけ
生年月日 1995年6月17日
現在満7歳
性 別 元男の子
好きな物 焼き魚
好きな人 にこちゃん
特 技 おんぶ

遂ににゃんこがやって来た!

お兄ちゃんは1995年8月の中旬に、今は亡き喜代子おばさんがお友達の家から祖母の家で飼うためにもらってきてくれた猫です。私は子供の頃からどちらかと言うと犬派でしたが、イギリスに住んでいる時に、大家さんの家の猫に懐かれてからすっかり猫のとりこになり、帰国してからずっと猫を飼いたいと母親に頼んでいました。しかし、家が傷つくなどの理由から母親は絶対に首を縦にはふりませんでした。

ある日、ついに猫のことで母親と激しい言い争いをした私は、号泣しながら車で5分の祖母の家に駆け込みました。おばあちゃん子の私にとって祖母の家 (母親の実家) はいわゆる駆け込み寺のようなものです。そこで号泣する私を見るに見かねた祖母と叔母 (母親の妹) は、元来動物好きだったこともあって、私のためにその家で猫を飼ってくれると言ってくれました。そして、たまたまその時友達の家の猫に子猫が生まれた喜代子おばさん (母親の姉) が、その中の1匹をもらえるようお友達に頼んでくれたのでした。大喜びした私は、さっそく喜代子おばさんに  「顔が美形で手足と尻尾が長い、お利口な猫」 と注文をつけました。そして生後2ヶ月を過ぎてついにやってきたのがお兄ちゃんです。

そして1995年8月中旬のある日の夕方、お兄ちゃんはティッシュペーパーの空き箱に入り、養子縁組のお祝いのかつおぶしパック一袋、ドライフード少し、そして一握りのトイレの砂と共に喜代子伯母さんに連れられてやって来ました。それまで、猫の飼育本を何度も読み返しては準備をしていた私は、あまりの可愛さに頬ずりしたい衝動を押さえながら、やたらちょっかいを出したがる祖母や叔母 たちに、本に書いてあるとおり 「来たばかりは緊張しているから、あんまり ちょっかいだしちゃだめなのよ。好きなように探検させるのよ。」 と言いながら、お兄ちゃんの様子を見守っていました。みんな興味津々で猫の一挙手一投足を見守ります。最初母猫や兄弟猫を探すかのように鳴き続けていたお兄ちゃんはやがて床に座っていた私の膝によじ登ると、すやすやと眠り始めました。その場を見守っていた叔母たちは口々に 「やっぱり好きな人のことがわかるのね〜。」 などと言って感心していました。私は、慣れない新しい環境に突然連れて来られて、一番最初に眠る場所として私のことを選んでくれたことがうれしくてたまりませんでした。

その後お兄ちゃんは新しい環境にも慣れ、トイレも覚えました。イギリスから帰国後まだ就職していなかった私は毎日祖母の家に通いつめ、朝から晩まで、時には祖母の家に泊まってお兄ちゃんとの生活を楽しみました。2回の予防接種も終わり、お兄ちゃんの新しい家での生活は順調そのものと思われました。そして、運命の1995年9月30日がやってきました。数日前から具合の悪かった祖母が入院してしまったのです。叔母も祖母の看病に病院へ行くため家はずっと留守になってしまいます。猫の世話どころではありません。そこで、猫を飼う原因ともなった私が責任を取って自分の家へ連れて行くことにしたのです。そしてお兄ちゃんは晴れて我が家の一員になりました。ちょっと回り道したけど、これが本来のあるべき姿だったんですよね。

お兄ちゃんの名前

お兄ちゃんをもらう前、どんな名前をつけようかと祖母や叔母といろいろな名前を考えましたがなかなかこれという名前が思い浮かばず悩んでいました。そんなある日、テレビでドラマを見ていた時、最後の出演者の名前の中になんと 「猫 ハッピー」 というのがあったんです。その名前は後にも先にもこの時にしか見たことがないので、この役者さんが本当にいるのかどうかもわかりませんが、瞬間に 「これだ!!」 と直感し、猫を幸せにしてあげよう と言う決意と共にハッピーという名前をいただくことにしました。

では、なぜ今は隆乃介なのか?それは、平成11年1月11日をもって改名したからです。実は、このころ猫友でもある短大時代の親友に猫の姓名判断の本を借りたのでさっそく読んでみたところ、どうもハッピーという名前はあまり良い画数ではないことがわかりました。確かにそれまでのお兄ちゃんは病気がちで病院のお世話になることがとても多かったので、それならいっそ画数の良い名前に変えてしまおう!と思い立ち、小次郎が和風な名前だったので、お兄ちゃんもそれに合わせて和風で、なおかつ凛々しさの漂う名前をと思い、その姓名判断の本と首っ引きで画数を計算しながら隆乃介という名前にしました。自分では結構気に入ってるんですが、呼びにくいので実はこの名前で呼んだことは一度もありません(^^ゞ

ノミと耳ダニ

お兄ちゃんがまだ祖母の家にいたころ、お兄ちゃんを手のひらに乗せて寝かせているとノミがすすーっと動いていくのを何度か見ました。それまでノミなど見たこともなかったので、猫にノミがつくのはこういうことかと思いながら、飼育本にノミの対処法なるものが載っていたので、それを参考にノミとり櫛を購入し、ある日祖母と叔母と3人でノミ取りを決行しました。お兄ちゃんが寝たのを機にノミ取り櫛で体をすきました。すると、黒いゴマ粒のようなものがたくさん取れます。後で聞けばこれはノミの糞だとか。そんなことも知らずに、何度か櫛を通すと、そのうちノミがかかり始めました。

当初、3匹も取れればいいよね〜などとのんきな事を言っていた私達は、その結果に唖然としました。なんと、生後2ヶ月、体長20cm足らずの子猫の体に130匹ものノミが寄生していたのです!(祖母がノミを数えながらティッシュにはさんでプチプチ潰したのです。後で聞けば、ほんとは潰しちゃいけなかったんだとか(^^ゞ) お兄ちゃんはきっと痒くてたまらなかったでしょうね。たかがノミとあなどらずにノミ取りを決行して良かったです。以降ノミの姿は1度も見たことがありません。

そしてお兄ちゃんが我が家へお引越ししてから1ヶ月ほどして、よく頭を 左右に振ったり、後ろ足で耳を掻くようになりました。そして、ある日ふと見ると掻き過ぎで耳から血が出ているではありませんか!あわてて動物病院に連れていくと、先生は一目見て 「耳ダニ」 と言いました。見ると耳の中は真っ黒で相当ひどい状態だったようです。よ〜く耳の中を洗浄して、薬をつけてもらいました。それからは、週に1度のペースで治療に通い、5回目に完治となりました。この時はご褒美に診察代ただにしてもらったんだよね(^^)

今から思えば、何もかもが始めての経験であたふたしたり、安心したり、でも毎日が新鮮で楽しい日々でした。

隆乃介くん2へ続く

Last Update: 2003.2.1