ベア・ナックル

販売:セガ

「熊の拳」(ウソ)

SFCが発売され、その直後に当時わりとはやっていたファイナルファイトがリリースされた。3人いたキャラのうちの一人、「ガイ」と、Rolentoの出てくるビルのステージが丸ごと削除され、とどめに二人同時プレイができない(それはそうと、コンティニューがステージ最初からなんです。SFC版は。きっとこれ移植した人って本物やったことないんでしょうね。やったことあってもコンティニューしたことはないみたいです。新しいステージ始まった時点で残りが二人とかだったらそのまま進めるのは無駄ってもんでしょ。この場合。(可能なら)エクステンドしそうな所まで点とってコンティニューし直さないといけないね。)という、SFC発売早々ハードの限界にチャレンジした意欲作(笑)であった。後に「ファイナルファイト・ガイ」という他機種ユーザーの失笑を買いそうな作品が出たのも前作の人気が高かったからに他ならないだろう。
そこで、メガドライブユーザー(Beメガ読者の「移植希望ランキング」)の間でも「ファイナルファイト待望論」が浮上しつつあった。しかし、参入してはいるものの京都の顔色伺ってメガドライブのソフトを一向に出そうとしないカプコン(これは、スト2プラスなど、カプコンのソフト番号を見ればわかる。「T-12033」の「12」はメーカー番号。タイトーの「11」に次いで古い番号なのだ。)に業を煮やし、セガが出した横スクロール型格闘ゲーム、いわゆる「ファイナルファイト型」のゲームが、このベア・ナックル。
ファイナルファイト型、とはいうものの、「相手の投げやつかみを回避可能」「緊急回避のパトカー」「2人合体攻撃」「B+Cで後方への攻撃」「マルチエンディング」など、ファイナルファイトにはない要素はいくらでもあり、かなり良質なゲームに仕上がっている。この当時なら、ゲームセンターにおいてあっても通用したかもしれないといったら言い過ぎだろうか。 難易度も、この手のゲームにありがちな無茶な高難易度というわけではない。でも、イージーレベルではちょっと難易度低すぎるかなという感じはする。「イージー」と「ノーマル」の中間くらいの難易度がちょうどいいのでは、という気もするが。
あとからMEGA-CDで「ファイナルファイト」はリリースされるが、もはや手遅れ。二人同時プレイができて、ガイも使える(^^;システム的には完全なものだったが、ガイやコーディのパンチの出が遅いという致命的な欠陥もあって、それほど注目はされなかった(ハガー使いには問題なし)。 もちろん、ベア・ナックルは好評を博し、「3」まで作られる人気作品になっていく。 最後に蛇足を一つ。「ベア・ナックル」を「熊の拳」だと思ってる人がたまにいるようだが、「Bear」ではなく、「Bare」は「むき出しの」という意味である。


<Cheats>

・ステージセレクト
タイトルで2Pの→+A+B+Cを押しながら、オプションに入る。

・別のエンディング
2人でゲームを進め、最終ボスのところで「おれのかたうでにならないか?」の問いに片方は「YES」、もう片方は「NO」と答える。すると、1Pと2Pで戦わされるので、「YES」と答えたほうが勝つ。その後、ボスとの戦いに勝てばよい。


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