3月12日(月)(続き)愛しのクラシックギター
熊野市からのサイクリング部全体合宿は、参加者が22人にまで膨れ上った。個人ラン→班合宿→全体合宿と、だんだん人数が増えていくのが嬉しいものだ。全体合宿は基本的にユースホステルや民宿泊りで、お風呂には毎日入れるし、布団やベットで眠れるのも嬉しい。もちろんお金がかかるので、5〜7泊ぐらいが限界ではある。
さらに嬉しいことに、ここのユースにはクラシックギターが置いてあった。普段の生活には欠かせないギターだが、ツーリング中にはすっかりご無沙汰になってしまう。今夜はたまった欲望を満たすように弾きまくらせてもらった。
3月13日(火)峡谷と温泉
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3月14日(水)ホワイトデー(関係ねえよ)
熊野川沿いの県道を気分良く下って行くと、また海沿い、新宮市に出た。和歌山県の東の玄関とも言える地で、『桃太郎電鉄』でその地名を覚えた人も多そう。熊野速玉神社にも寄っておく。
実は今日は、1年生の女の子G藤の誕生日。彼女以外の4人で密かに示し合わせ、ケーキを買っておいた。砂浜でパン昼食を取ったあと、いよいよケーキのお出まし。彼女はびっくりして、しかし喜んでくれたようだ。
小さな神社に勝手に荷物を置き、自転車を軽くしてから、那智山へ走り登る。日本一の落差133mを誇る那智の滝は壮大な迫力だ。熊野那智大社にもお参りし、これで熊野三山を制覇したぞ。何かご利益があるかも。さしあたってヒザ痛が治って欲しい。もう階段昇降が辛くて……。
宿は太地町のユースホステル。なかなか見た目派手な岸壁“ユース坂”の上にあった。
3月15日(木)最南端の冒険
夜のうちに大雨が降ったようだが、朝にはもう晴れてくれた。春合宿にしては珍しく雨が少なくて嬉しい。日焼けで顔が黒くなってきた。
海岸沿いの熊野街道を南下して行き、昼時、潮岬に着いた。本州最南端であることが売りで、広い芝生広場もある。ここでヤキソバを作り食べてから、岬の岩場へ。険しい岩場をつたってなるべく最南端を目指す、これがすごく楽しい。
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3月15日(木)熊楠のあしあと
2人ずつで走るペアランの日、今回は新主将Y沢に当たった。走りの速い彼に引っぱってもらって、午前中には目的地である白浜に到着。ここからは白浜ポタリングモード。食堂で昼飯を食ったあと、水族館、そして南方熊楠記念館。南方熊楠は民俗学者にして植物学者にして語学者にしてetc...、とにかく凄い人だ。彼の好奇心の強さを見習いたいものだ。しかし知る人ぞ知るといった感じの賢者で、客層も高齢者ばかりだった。
南紀白浜といえばやっぱり温泉。海岸の岩場にある無料の露天風呂で、その雰囲気を味わう。やけどしそうなほど熱かったが。
こうして全体合宿を無事走り切ることができた。ヒザ爆弾が人に迷惑をかけなくてよかった。コンパでは前回夏合宿の反省からおとなしく飲み、涙も出ず、眠りへ…。