八木誠一 * プロフィール

渡世人風自己紹介

 

※キリスト教界保守派からは伝統的信仰と秩序を破壊する
 やくざ者と見做されているらしいので




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手前、生国と発しまするは関東にござんす。関東と申しやしても広うござんす。わが日の本は島国よ、されば港の数多かれど、この横浜に勝るあらめや、その横浜に生をうけ、いささか学に志し、長え草鞋をはきやして、議論の修羅場の数も踏み、四方諸国の親分衆に、仁義も切ってはみやしたが、正統じゃねえと嫌われて、盃もらえぬはぐれ者、はまるところがないままに、流れ流れる一人旅、白髪頭となり果てて、生まれ故郷に舞い戻り、いい年こいて横浜の、まだ大学に勤める身、姓は八木、名は誠一と申しやす、親分もいなきゃあ子分もいねえ、一匹狼はけちな野郎にござんす。しかしそれより何よりも、一生かけて手に入れた、懐に抱くこの宝、独り占めでは勿体ない、誰かに渡して死にてえと、走って吠えて来やしたが、宝と認める人もなく、奪ってくれる腕もなく、ざまあ見ろいと笑われて、やがて枯れ野に行き倒れ。覚悟を決めるその前に、まだ断ち切れぬこの未練、ネットに名乗りあげやした。

八木誠一 * 略歴

--学歴--
  • 1932:横浜生れ
  • 1955:東京大学教養学部教養学科ドイツ科卒

    (卒論はキエルケゴール解釈)

  • 1962:東京大学大学院西洋古典学科博士課程修了

    (原始キリスト教学専攻)

    この間ドイツ・ゲッチンゲン大学神学部に政府派遣留学生として留学[1957-59]

    それまで無教会の意味での正統的キリスト教信徒だったが、新約聖書の歴史学的判的研究を全面的に受け入れ、さらにブルトマンが提唱した非神話化を基本的に肯定するようになる。私の研究は自分ではブルトマンの継承と展開だと思っている。

--学位--
--専攻分野--

新約聖書学,比較思想,宗教哲学

新約聖書思想研究から出発し、仏教との対話を媒介として、キリスト教と仏教との交点に立って宗教の本質を探り、両者の根本にある経験とその言語化の仕方を明確化してきた(「著作内容紹介」参照)。

現在の関心は、私の言葉で言えば、仏教とキリスト教に共通する超越理解を「場所論」として統一的に叙述し、宗教哲学研究と新約聖書思想の構造分析に適用することである。

場所論とは、超越は個物がそこに置かれている「場」であり、個は超越の働を宿す「場所」である、このような個は統合体(*「私の基本思想」参照)と形成すると解する哲学的学である。

新約聖書には人格主義的神理解と並んで、明らかに場所論的神学があるが、ローマ中心の西欧キリスト教では、人格主義的神理解が優越して場所論的神理解が後退した。しかし正義と愛をもって歴史を導き個人のために配慮する人格神への信頼が失われてゆく現代では場所論が回復されなければならない。

(場所論にはインチキもごまかしもござんせん。良心的にやっていられやす。)

--職歴--
  • 1960-1964:関東学院大学神学部専任講師
  • 1964-1965:同助教授

    (新約学を講じたが『新約思想の成立』(著書紹介参照)を書いたので、教室では神学の内容に触れない科目(語学や新約通論など)を教えさせられることになり、同じ語学なら国立大学の方がましと転職を決意。)

  • 1965-1975:東京工業大学工学部助教授
  • 1975-1988:同教授

    (この間スイス・ベルン大学神学部客員教授[1985],(「仏教とキリスト教」にかかわる講義とゼミ担当。)

  • 1988-2000:桐蔭横浜大学工学部教授(哲学・倫理学・宗教学担当。)

    (東京工業大学をやめ新設の桐蔭横浜大学に移る。東京工業大学のほうは名誉教授[1988]、この間ドイツ・ハンブルク大学神学部客員教授[1990-1992](「仏教とキリスト教」にかかわる講義とゼミ担当。)

  • 2000.3月:桐蔭横浜大学定年退職。
  • 2000.4月:同大学客員教授に再雇用され現在に至る。

    (この間、わが国で非常勤講師を勤めた大学は、ICU,立教大学,四国学院大学等の私立大学、東京大学,千葉大学等の国立大学など、十校あまりになるが、そのなかに神学部、神学科は一つもない。)

--学会・社会活動--
--著書--
  • 『新約思想の成立』(新教出版社/1963)
  • 『イエス』(清水書院/1968)
  • 『仏教のとキリスト教の接点』(法蔵館/1975)
  • 『パウロ』(清水書院/1980)
  • 『覚の宗教』(久松真一との対話―法蔵館/1980)
  • 『パウロ・親鸞*イエス・禅』(法蔵館/1983)
  • 『ダンマが露になるとき』(秋月龍珉との対話―青土社/1990)
  • 『宗教と言語・宗教の言語』(日本キリスト教団出版局/1995)
  • 『無心と神の国』(秋月龍珉との対話―青土社/1996)
  • 『宗教とはなにか』(法蔵館/1998)
  • 『新約思想の構造』(岩波書店/2002)
  • 『場所論としての宗教哲学』(法蔵館/2006)
  • 『イエスの宗教』(岩波書店/2009)など

    ――内容等、詳しくは主要著書リストにて――